Clipchmp Createというブラウザ型の動画編集ツールをご存知ですか?

ベースは、サブスクリプション(有料)のサービスですが、動画編集ツールのほとんどを無料ライセンスで利用できる素敵なサービスです。
そして、特筆すべきは次の2点(*’ω’*)!
- 初心者にも扱やすいインターフェース
- レンダリングしても、ウォーターマーク(透かし文字)が入らない
Clipchmp Createは、英語表記のみだからか(?)、日本ではあまり使われていない印象なんですよね。
本記事では、そんなClipchmpの、メリット・デメリット、インストール方法、簡単な使い方を、さらりと紹介していきます(*’ω’*)。
初心者でも扱いやすい無料の動画編集ツールに興味のあった方は、是非参考にしてください。

【無料ソフトの性能はそれなりです】
Clipchmpが優れていても、所詮は無料ツールです(*’ω’*)!
出来る事には限度もありますし、少しでも迷うようなら、有料ソフトの導入も検討遡上に入れてみてください。

Contents
無料ライセンスの動画編集ツール Clipchmpとは

【Clipchmp】
オーストラリア発のブラウザ型動画編集支援サービスです。
また、Clipchmpでは3つのサービスを展開しています。
- Create:動画編集エディター
- Utiliti:ビデオ圧縮・変換、ウェブカメラレコーダー
- Collect:ビデオコレクションAPI(無料ライセンスなし)
中でも、無料ライセンスの恩恵が最も大きいのが、本記事で紹介する動画編集エディターCreateです。
Clipchmp create(動画編集ツール)レビュー
Clipchmp Createの特徴

【Clipchmpのメリット】
- webブラウザを使った動画編集ソフトでOSを選ばない。
- 一般的な家庭用動画編集ソフトのUIに近く、扱いやすい。
- シンプルな動画編集機能で迷わない。
- エフェクト・テロップのテイストがかわいい&おしゃれ&使いやすい。
機能・性能では及ばないものの、操作性・UI・テイストは、初心者向けのフィモーラとよく似ています(*’ω’*)。

以下がClipchmp Createのデメリットです。
【Clipchmp Createのデメリット】
- 無料出力可能なのが、解像度480p(SD)までの機能制限。
- ファイルの読み込み不良が頻発する。
- レンダリング時間が長め。
- エフェクト・タイトルのサンプルが少ない。
- テンプレートはなし。
- ヘルプやメニューが英語のみ。
- 個人利用のみ可能。
動画のカット・結合・トランジション・エフェクト・ミュージック合成など、基本的な動画編集が、簡単操作で利用できます(*’ω’*)!
Clipchmp Create 無料ライセンスの機能制限
Clipchmp Createは、必要最低限の機能のみを搭載した動画編集エディターになっています。
そのためか、無料ライセンスで制限できる機能は少なく、次の2点のみです。
【Clipchmp 無料ライセンスの主な機能制限】
- 解像度:480pまで
- 用途:個人利用のみ(商用利用不可)
なお、無料ライセンスの機能制限(解像度480p)は、スマホなどの小さいディスプレイで視聴する分には、充分です(*’ω’*)。
【解像度について】
- 低解像度の480pだと、ディスプレイが大きくなると、画質の劣化が目視でも確認できる様な解像度レベルです。
- サブスクリプション(有料ライセンス)を利用することで、1080p(フルHD)での編集も可能になります。
▼フルHD(1080p)とSD(480p)の比較動画
▼画質や解像度について詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。

Clipchmp Create おすすめの使い方とユーザー
Clipchmp Createは、次の様なシーン・ユーザーにおすすめしたいソフトです。
【おすすめユーザー】

- 簡単操作の動画編集ソフトを使いたい人
- ミニマムな編集しか必要としない人
【おすすめの活用シーン】

- 画質を重視しない、SNS・動画投稿サイト向けの短編&シンプル動画制作など
簡単に扱える動画編集ツールの中ではトップクラスに優しい部類で、完全に初心者や編集操作が苦手な人向けのツールと言えます。
ちなみに、英語が苦手な人でもおそらく大丈夫です。
【英語苦手でも意外といける?】
ジーナ自身、英語はほとんどわかりません(*’ω’*)。

でも、ローマ字読みができるレベルなら問題ないです。

上記を見て、トランジション・カラーバランス・フィルター・オーディオ・フェード‥‥と、カタカナで読めれば充分かな(*’ω’*)。
また、スライダーやアイコンを多用したツール、エフェクトのサムネイル化は、言語不要での選択を容易にしています(*’ω’*)。
▼英語だってほぼ読める&アイコン併記で、イメージしやすい!

そもそも、操作メニューの数も、とても少ないです(*’ω’*)。
なお、個人的に難点だなと思うのは、ブラウザ型サービス&海外サイトの弱点なのか、素材ファイルの読み込みやレンダリングに時間がかかる点です。

【ジーナの体感】
- 編集ファイルの読み込みも、5分以上のデータや複数同時だとよく失敗する。
- 再リンクは失敗しにくい印象だけど、地味に面倒。
現時点では「ショートムービー編集向きのツール」と判断しています(*’ω’*)!
高画質や、パソコン等ディスプレイでの視聴を想定しているなら、無料ライセンス(480p)では満足できないでしょう。

Clipchmp create インストール方法
何はともあれ、興味のある人は、使ってみるとよいのです。
インストールの手順は以下の通りです。
- 無料アカウントにサインアップ
- ソーシャルログイン or Eメール経由 での認証
- 簡単なアンケートあり(スキップ可能)
- メールアドレス以外、個人情報の登録は不要
❶まずはサイトに移動しましょう(*’ω’*)。
❷サインアップをクリック

❸利用者属性を選択

英語が読めない人は以下を参考にして下さい(*’ω’*)!
【英訳】
クリップボードエクスペリエンスをカスタマイズします。あなたのビデオプロジェクトは…ですか?
- 教育(教師、学生)
- 作成者(影響者、YouTuber)
- スモールビジネス(スタートアップ、ブティック)
- 企業(100人以上の従業員)
- 個人(家、家族、友人)
❹アカウント認証方法選択

グーグルorフェイスブックのソーシャルログインか、Eメールでの認証を選択できます。
今回は、Eメールでの認証を選択しました。
➎メールボックスをチェック(Eメール認証のケース)

タイムラグなしでメールが届きました(*’ω’*)。
メール本文の下部にあるリンクをクリックすると、自動的にClipchmpへログインします。
➏アンケート
スキップも可能です(*’ω’*)!

英語が読めない人は以下を参考にして下さい。
【英訳】
通常、どのようなビデオを作成しますか?
- ビデオブログ
- コンテンツスライドショー
- ミュージックビデオ
- スクリーンキャストとチュートリアル
- ソーシャル広告
- パーソナライズされた販売ビデオ
- インタビュー
- イベント
- とりあえずスキップ
❼完了
アンケート選択が終わると、以下のようなClipchmpのトップ画面になり、エディタを利用できるようになります。

面倒な個人情報登録もなく、あっという間に利用開始できます(*’ω’*)!
Clipchmp create 基本的な使い方
Clipchmp Createのインターフェース・使い方は、一般・家庭向け動画編集ソフトと共通部分が多いです。

- エディターソフトを触ったことのある方:直感だけで操作できます。
- 初めて取り組む方:本記事にさらりと目を通せば、おおむね理解できるでしょう。
プロジェクトの開始とインターフェース
まずは、エディターツールの起動方法と、インターフェースの基本構造について説明します。
プロジェクト起動の操作手順は次の通り。
- トップ画面から(Create a Video)をクリック
- アスペクト比を選択
以上(*’ω’*)!
プロジェクトとは、ムービー編集時の作業データの事を言います。
▼プロジェクトについて、詳しくお知りになりたい人はこちらをご覧ください。

まずは、以下の手順に従って、プロジェクトの新規作成を行います。
❶(Create a video)をクリックし、新規プロジェクト作成を開始する
ボタンは、画面右上にあります。

❷アスペクト比を選択する
アスペクト比とは、画面の縦横比の事です。
作りたいムービーのアスペクト比を選択してください。

▼アスペクト比について、詳しくお知りになりたい人はこちらをご覧ください。

❸新規プロジェクト追加完了
以下のような、空白のプロジェクトが表示されたら完成です。

Clipchmpのインターフェースも確認しておきましょう(*’ω’*)!
Clipchmpのインターフェースはシンプルで、3つの作業領域と1つのツールパネルで構成されています。
【3つの作業領域】
- メディアルーム:編集するメディアやエフェクトがサムネイルで表示されます。
- プレビューウインドウ:編集結果がプレビューされます。
- タイムライン:編集状態が一目でわかる作業エリアです。

メディア(動画・BGM)の追加(インストール)方法
編集するために最初に行うのは、Clipchmpに動画や音声データをインストールすることです(*’ω’*)。
Clipchmpにインストールする最も簡単な方法は、PCのフォルダからドラッグ&ドロップする方法です。
Clipchmpのメディアルームへ目掛け、ドラッグ&ドロップ(*’ω’*)!

エディタへインストールできるデータには次のものがあります。
- 動画データ
- 音声データ
- 画像データ
これらのデータのことを、クリップと言います(*’ω’*)!
例)ムービークリップ・オーディオクリップ・タイトルクリップ‥‥など。
結合のやり方
動画の編集は全て、タイムラインと呼ばれる作業スペース内で行います。
この項では、メディアルームにインストールされたクリップ(データ)を、タイムラインへ追加&結合する方法を説明します(*’ω’*)!
操作方法は、ドラッグ&ドロップで行います。
❶タイムラインにクリップを追加する
メディアルームにあるクリップをタイムラインへドラッグ&ドロップすることで、追加が可能です。

❷2つのファイルを結合する
既に追加されたクリップの後ろへ、並べるようにドラッグ&ドロップを行います。

隙間なくファイルを並べることで、途切れることのないムービーになります(*’ω’*)。
【結合後のファイル位置の変更】
タイムラインに追加したファイルは、いつでも前後の順番を変更できます。
▼ドラッグ&ドロップで簡単にファイル変更が可能(*’ω’*)!

BGMなどの音声データをタイムラインに追加する時は、動画・画像データとはずらしましょう。
BGMクリップをタイムラインへ追加するときは、動画・画像のトラックとは分けて追加します。
▼画像・動画系のクリップと音声系のクリップは、トラックを分ける。

▼トラックについて詳しくお知りになりたい人は、こちらをご覧ください。

カットのやり方
タイムラインに追加したクリップは、好きな位置でカットすることができます。
カットは、タイムライン内で行います(*’ω’*)。
カット手順は次の通り(*’ω’*)!
- スライダー(白いスライダーポイント)をカットポイントに移動
- ツールパネルから、ハサミマークの「Split」をクリック
- 不要なクリップをクリックし、「Delete」キーで削除

【タイムラインスライダーの移動方法】
以下のいずれかの方法で移動します。
- タイムラインスライダー(白いスライダーポイント)をドラッグして移動する。
- プレビューウインドウで再生させながら、カットしたいポイントで一時停止を行う。
直感的にカットする方法もあります(*’ω’*)!
【直感的なカット方法】
タイムラインに追加したファイルの「始まりor終わり」を、ドラッグすることで簡単にカットすることができます。
- カットしたいクリップをクリックする。
- マウスポインタが下図のように変化したところでドラッグする。

エフェクトの追加方法
Clipchmpのエフェクトには、FiltersとColor Baranceの2種類があります。
- Filters:特殊効果エフェクト
- Color Barance:カラーコントロール
いずれのエフェクトも、タイムラインに追加されたクリップ単位で行います。
手順は次の通り(*’ω’*)!
- エフェクトを合成したいファイルをタイムラインから選択する。
- メディアルームにプロパティ情報が表示されるので、タブを「Filters」か「Color Barance」へ切り替える。

「Filters」・「Color Barance」 各タブでのコントロール方法は次の通り(*’ω’*)!
【Filters】

メディアルームに表示されるサムネイルから、追加したいエフェクトをワンクリックするのみ(*’ω’*)!
エフェクトの効果は、右側のプレビューウインドウで即確認できます。
【Color Barance】

露光・サチュレーション・色温度・コントラストを、スライダーのつまみを左右に動かすことで調整できます。
効果のほどは、実際に操作して確認してください(*’ω’*)。
エフェクトの効果は、右側のプレビューウインドウで即確認できます。
BGMのフェードイン・フェードアウトの設定方法
BGMには、フェードイン・アウトのオーディオエフェクトを加えたいですよね(*’ω’*)。
Clipchmpでは、簡単にフェードエフェクトを組み込めます。
操作手順は次の通り(*’ω’*)!
- タイムラインに追加したオーディオクリップをクリックし、メディアルームにプロパティを表示させる。
- プロパティウインドウのタブを「Fade/InorOut」に切り替え
- スライダーを移動し、フェード開始ポイントを調整

タイトル(テロップ)の追加方法
タイトル(テロップ)を動画に組み込んで、効果的にメッセージを伝えましょう(*’ω’*)!
なお、Clipchmpのタイトルは、モーション付きでおしゃれなものが多数あり、初心者にはうれしいです。
タイトルの追加手順は次の通り(*’ω’*)!
- メディアルーム横のタブから「T:Text」を選択。
- メディアルームに表示されるサムネイルから、追加したいタイトルをタイムラインにドラッグ&ドロップ。
- パープルのクリップがタイムラインに追加できていれば追加成功。

▼トラック(クリップを格納する欄)の位置には表示の優先があります。詳しくお知りになりたい人は、こちらをご覧ください。

追加したタイトルのテキストとテキストカラーを自由に修正できます。
修正手順は次の通りです。
- 変更したいタイトルクリップをクリックし、メディアウインドウにプロパティを表示させる。
- プロパティのタブから、「Text」or「Colors」を切り替え、設定を行う。

テキストの修正、テキストカラーの修正方法は次の通りです(*’ω’*)!
【テキストの修正】
- プロパティのタブ:「Text」を選択します。
- テキストの修正:入力欄に直接タイピングします。
- フォント:プルダウンで選択し、変更します。

【テキストカラーの修正】
- プロパティのタブ:「Colors」を選択します。
- (左側)テキストカラーの修正:現在のカラーをクリックし、カラーピッカーを表示してから、希望のカラーを選択します。
- (右側)バックグラウンドカラーの修正:現在のカラーをクリックし、カラーピッカーを表示してから、希望のカラーを選択します。

トランジションの追加方法
結合したムービー間を、自然なアニメーションで切り替えてくれるエフェクトをトランジションといいます。
Clipchmpでは、複数のトランジションがオフセットされていますので、是非活用してみましょう。
- メディアルームの左側から、Transition を選択
- 使いたいサムネイルをタイムラインのクリップ間にドラッグ&ドロップ
❶Transitionを選択

❷タイムラインにドラッグ&ドロップ
クリップとクリップの切れ間にドロップします。

トランジションが挿入できるポイントにドラッグすると、ラインが表示されます(*’ω’*)!

❸合成完了
合成が成功すると、以下のように、トランジションのアイコンがクリップ間に表示されます。

トランジションのアイコンをクリックすると、トランジションのプロパティが表示されます。
このプロパティを使って、次の調整ができます。
- トランジションの変更
- 効果時間の変更
- 削除

編集ファイルの出力(エクスポート)
編集が終了したら、いよいよ出力です。
エクスポート手順は次の2ステップです。
- (Export video)をクリック
- 解像度 480p をクリック
❶画面右上にある(Export video)をクリック
❷解像度480pをクリック

❸待つだけ(*’ω’*)!
‥‥‥。

❹完了
エクスポートが完了すると以下のような画面になり、ダウンロードフォルダへのデータ格納が完了しています。

Clipchmp create(動画編集)無料ライセンス まとめ
Clipchmpは、最小限メニューを直感的に扱える、初心者向けの動画編集ツールです。
特に、【シンプルなショートムービー制作】が得意な編集ツールだと感じました(*’ω’*)!

ライトニーズにはピッタリなので、興味のある方は、是非使ってみてください。
ちなみに、Clipchmpのデメリット・力不足なポイントもまとめてみました(*’ω’*)!

Clipchmpの無料ライセンスで、力不足を感じるのは次の点です。
- 解像度は480p以下
- テンプレートがない
- エフェクト・タイトルが少ない
- 出力条件を細かく設定できない
- メディアのインストールに時間がかかる・失敗する
- SNS・動画投稿サイトへの直接アップロードができない
Clipchmpは、ライトな利用には超絶便利ですが、「ある程度きちんと編集したい初心者」や「忙しい人」が使うには非効率です。
【初心者・忙しい人にこそ 欲しい機能】
- テンプレート:高品質のテンプレートがあると、素人でもプロ並みの編集ができます。
- 解像度:今や、スマホですら高解像度です。ムービーの内容によっては480pではとても足りない。
- エフェクト・タイトル類:豊富にあると、シーンやテーマにあったムービーを作れます。
- 出力形式:メディアによって最適な視聴環境を設定できます。
- ソーシャルメディアへのアップロード:ソフトから直接アップロードできると、エクスポートの作業時間を大幅に短縮できます。
- オーサリング機能:ソフトによってはDVDへの書き込み可能なオーサリング機能を備えたものがあります。
無料で使える&初心者でも扱いやすいのはClipchmpの利点ですが、初心者に必要な機能・性能という点では、有料ソフトには及びませんね(*’ω’*)。

▼動画編集ソフトも、6千円~1万円も出せば、高機能な製品がたくさんあります。興味をお持ちの方は、ぜひこちらをご覧ください。

以上、Clipchmp無料ライセンスについてのレビュー&使い方の紹介でした。
みなさんの、自分最適な動画編集ソフト選びの参考になれたら幸いです(*’ω’*)!